安心のランドセルの6年保証内容は確認しましたか?
最近のランドセルは、どのメーカーで購入したときにも「6年間修理保証」がついています。しかし、故障した原因が保証の範囲内でないと無償で修理してもらうことができず、自腹で修理しなければいけない場合があります。
修理に出す前に保証書は手元にある?
メーカーによって保証書は違っているのですが、ランドセルを購入すると「製品保証書」「保証書」が入っており、購入した店舗名や購入日、6年間保証の有効期限などが記載されています。
ランドセルが故障してしまい修理に出す場合に、ランドセルを購入したときについている「6年間修理保証」の保証書が必要になるのですが、この保証書を箱と一緒に捨ててしまったり、なくしたりすることも多く、大切なものだからとしまったはずなのに、いざ必要になったときにどこにしまったのか忘れてしまうこともあります。
保証書はラベル自体が6年間修理の保証書になっているため、失くしてしまうと保証が受けられなくなってしまうことがあるため、ゴミと一緒に捨てないように気をつけて、失くさないようにしっかりと保管しておきましょう。
メーカーによっては、購入履歴が残っていれば保証書がなくても修理対応をしてくれるところがあるので、修理の連絡をするときに確認してみましょう。
主なメーカー別「6年間修理保証」の内容とは?
これまでの6年間修理保証は、お子さんの不注意による故障などでは有償になっていた修理も、最近では6年間安心してランドセルを使えるようにと無償で修理をしてくれるメーカーが増えてきました。
元気でやんちゃなお子さんがいる家庭では本当にありがたいですね。
メーカー別6年間修理保証内容
◆羽倉(HAKURA)
・6年間修理保証:完全無料
・ランドセル無料貸出:あり
・往復送料無料
【完全無料除外項目】
・事故や災害、その他の事由による紛失や焼失等でランドセル本体がない場合
・使用に問題のない傷やダメージ、いたずら書きなどを補修する場合
◆鞄工房山本
・6年間修理保証:完全無料
・ランドセル無料貸出:あり
・往復送料無料
【完全無料除外項目】
・使用に問題のない汚れ、キズ、変形、つぶれ、やぶれ、シワ、糸ほつれなどを補修する場合
・6年間以上使用する場合のメンテナンス
◆池田屋
・6年間修理保証:完全無料
・ランドセル無料貸出:あり
・往復送料無料
【完全無料除外項目】
・機能上問題のない汚れ、キズ、シワ、いたずら書きなどの壊れていないものを修理する場合
・自然災害や火災、盗難等でランドセル本体がない場合
◆セイバン
・6年間修理保証:完全無料
・ランドセル無料貸出:あり
・往復送料無料(有償修理の場合は往復送料自己負担)
【完全無料除外項目】
・使用するうえで問題がないキズや汚れの場合
・火災、事故などによる破損消失や盗難の場合
・生地交換が発生する修理
・譲渡、転売などによって大幅に耐久年数を超えている場合 など
◆キッズアミ
(東京本社・長野工場・公式オンラインショップのみ)
・6年間修理保証:無料(修理内容によって有料)
・ランドセル無料貸出:あり
・修理に出す際の片道分送料自己負担
◆土屋鞄
・6年間修理保証:完全無料
・ランドセル無料貸出:あり
・往復送料無料
【完全無料除外項目】
・使用上の支障をきたさないキズや落書きの場合
・自然災害や火災などでランドセルが消失してしまった場合
◆カザマランドセル
・6年間修理保証:無料(修理内容によって有料)
・ランドセル無料貸出:あり
・公式オンラインショップで購入した方のみ送料無料
◆ランドセル工房生田
・6年間修理保証:完全無料
・ランドセル無料貸出:あり
・往復送料無料
【完全無料除外項目】
・経年変化による損耗、汚れや傷など
・ランドセルを消失してしまった場合
ランドセルの壊れやすい箇所ってどこ?
購入してすぐの最初のころは大切に扱っていたランドセルも、6年という長い時間とともにポイっと投げて置いたり、男の子であればなおさら扱いが乱暴になってきてしまうお子さんもいるのではないでしょうか。
6年間使用することが前提となっているランドセルは基本的に頑丈に作られていますが、6年間使用していれば扱い方によっては故障したり壊れてしまうこともあります。
しかし、丈夫で高品質なランドセルほど、次の箇所がしっかりとしているので壊れにくくなっています。
- 背カン
- 肩ベルト
- 底のコーナー部分
- 錠前
- 大マチ
◆背カン
最も負荷がかかる肩ベルトを支える役割をしている背カンは、負荷がかかりやすく壊れやすい箇所です。
特許がない背カンを使用している場合は特に壊れやすいので、機能性や耐久性が高い、特許がある背カンが使用されているランドセルを選ぶようにしましょう。
◆肩ベルト
背負ったときにランドセルの重さを支える肩ベルトは、荷物の重さによって最も負荷がかかる箇所であるため、丈夫に作られていないものだと負荷に耐えることができず痛んでしまい、肩ベルトが取れてしまったり切れてしまったりすることがあります。
◆底のコーナー部分
ランドセルの底のコーナー部分は、お子さんがランドセルを置いたときに傷がつきやすく、外の場合だとコンクリートなどにぶつけたり擦ったりすることがあるため、元気で遊びまわることが大好きなお子さんほど、底のコーナー部分の補強がしっかりとしているものを選ぶことが大切です。
◆錠前
ランドセルのカブセをロックする部分である錠前は、1日の中で何度も開けたり閉めたりするため壊れやすい箇所でもあります。
壊れているとふたが外れてランドセルの中身が外に出てしまうため、錠前の部分がぐらついていたり、開け閉めがしにくかったりして壊れていないか確認しておきましょう。
◆大マチ
大マチの部分の耐久性が低いと、お子さんがランドセルを背負ったままで壁にもたれたり、ランドセルの上に座ってしまったりするとランドセルが型崩れしてしまうことがあります。
6年間型崩れせず使用できるように、型崩れを防ぐための補強がされ、大マチの耐久性のテストがされている、大手のランドセルメーカーの丈夫なものがおすすめです。
保証書を失くした時はどうしたらいい?
保証書を失くしてしまった場合、保証期間が証明できないため修理ができないことがあります。
ただし、購入履歴による保証書番号や検品シールなどの確認が取れれば修理してくれるところが多いので、まずはメーカーに確認をとりましょう。
購入したお店がわからないという場合でも、保証はメーカーがしているため保証期間内であれば修理ができるのでメーカーに直接問い合わせをしましょう。
しかし、メーカーや工房自体がなくなってしまっている場合には、日本ランドセル工業会の6年間保証が期間内であれば、日本ランドセル工業会の保証を受けることができます。
メーカーによって違うランドセルの6年間保証の内容のまとめ
国内のメーカーのランドセルには6年間の保証がついているものが現在はほとんどで、国内で製造されているランドセルの品質は高く、6年間使用しても修理に出さなかったという方もいます。
しかし、6年間という長い期間使用するものなので、まったく故障することがないとは言えません。
これまでの6年間修理保証は、故意に壊してしまった場合の修理は有料でしたが、修理しながらランドセルを大切に安心して使ってほしいというメーカーの想いから、故意に壊してしまった場合にも「6年間完全修理保証」で無料で修理をしてくれるメーカーが少しずつ増えてきています。
購入する前や購入してからでも、手元にランドセルが届いたときに、これまでの修理保証か完全修理保証なのか確認しておきましょう。
そして、ランドセルが故障して修理が必要になった場合には、無料、有償にかかわらず、まずは購入したランドセルメーカーか販売店へ連絡をしましょう。